アドイノベーション株式会社

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Facebook「F8」現地レポート、注目を集めた5つの新発表まとめ

2018.05.04 / Taptica

翻訳元:https://blog.taptica.com/facebook-f8-2018/

TapticaチームはFacebookの主催する開発者会議「F8」に今年も参加してきました。毎年新しく発表されるFacebookのイノベーションには世界中のマーケッターの注目が集まります。なぜこの展示会の名称に「8」という数字が使われているのか?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、「F8」はFacebookの伝統的な8時間ハッカソンが由来になっています。

今年の「F8」は、安全性高い技術で人々の興味関心を集める方法が大きなテーマになりました。今回のブログは、Tapticaチームが参加したカルフォルニア州サンノゼでの2日間のレポートをお届けします。

最新テクノロジー、価値の高い論理データ、他にもアプリ開発者が驚くトピックが目白押しの展示会になりました。その中からTapticaが興味深いと感じた5つのトピックをまとめます!

1、 データの保護と規制について

今回の展示会の最大の焦点は「データのプライバシーと規制」。Facebookのユーザーデータを米大統領選挙で不正使用したという疑いで、国際的な反応を引き起こしているケンブリッジ・アナリティカ社の疑惑からもマーク・ザッカーバーグ氏がここに焦点を置いたのは自然の流れと言えるでしょう。

ユーザーはどのようにしてネットワーク上の情報を信用していくのか?その最初のステップとして「Clear History(履歴のクリア)」という新しい機能を発表しました(数ヶ月以内に導入される)。この機能は、FacebookがWhatsapp(ワッツアップ)そしてウェブサイトから集めたユーザーデータをユーザーが自分のアカウントからクリアできる機能です。

この機能についてザッカーバーグ氏は、ブラウザーのクッキー機能に例えています。「ブラウザーのクッキーをクリアにする際には、クリアにすることによりすべてのサイトにサインインし直さなければならない。ユーザーエクスペリエンスは、クリアすることにより悪くなる。これと同じことが、Facebookにも生じるという事だ。」と、自身のFacebookアカウントにポストしています。

ただ、この機能を追加することによりユーザーが個人のデータをコントロールすることが可能になり、今後重要なツールとなるためFacebokは導入に踏み切ったと見られています。

2、 メッセンジャーに追加機能

ビッグデータの次に関心を集めたのが、メッセンジャー機能。AR(拡張現実)の強化、チャットボット機能、グループビデオコールのオプションがプラットフォームに新しく追加される予定です。

NikeSephora(セフォラ:化粧品や香水を扱う専門店)の大手企業のアプリではすでにAR(拡張現実)による広告事例があり、ユーザーが商品を仮想現実上で試すことができたりと、今後が楽しみな機能の登場です。

3、 デート機能

ついに、Facebookにデート機能が追加されます!ユーザーは、デート機能にオプトインして、デート用のプロフィールを作成します。このプロフィールは、すでに友達になっている人には見られません。また、デート機能は現在お友達でないユーザーのみが対象になります。

既存の出会い系アプリはマッチングアルゴリズムやプロフィールはFacebookのデータを頼りにしているところも多い為、Facebookが自らのプラットフォームで提供するデート機能は海外マーケットからかなりの注目を集めています。

4、 インスタントゲームのマネタイズ

2016年11月に開始されたメッセンジャーで利用できるインスタントゲーム。現在、アプリの課金はAndroidとウェブであれば可能になっています。iOS向けのマネタイズは今回言及されていませんが、今後多くのデベロッパーが市場を活性化できるチャンスが広がったことは確かです。

インスタントゲームは、シンプルなゲームで誰でも楽しく使える上、インターネット環境の整っていない国や地域でも快適に楽しめるのがポイントで、幅広いユーザーに対応できる点も大きなメリットです。

また、デベロッパーにとって大きな魅力は、インスタントゲームが現在200程しかないため、まだ開拓されていない市場を新しいアイデアで拡大できる大きなチャンスが潜んでいるところにもあります。

5、 VR(バーチャルリアリティ)とAR(拡張現実)

今回の展示会で最新のOculus Go VR ヘッドセットがリリースになりました。より手ごろな価格で、一家に一台あってもいいなと思わせるデバイスになって新登場。

この数年ヘッドセットのクオリティは停滞気味であった印象が強い中、FacebookはVRをより身近な存在にし、日々の生活の中での使えるものにすることでオーディエンスの拡大を見込んでいると感じました。今後のVRとARはつねに新しいことを目指すFacebookから目が離せません!